サファリドライブのはなし

朝と夕方、一日二回サファリドライブに出かけるが、
いつもたくさんの動物に遭遇できるとは限らない。

アンボセリでは、毎度、ゾウには出会えたけれど、
数頭いるはずだという、ライオンやチーターには結局会えなかった。
砂漠化の影響で、動物たちが餌を求めて公園の外に行ってしまい、
ゾウのパラダイス化が進んでいるのが、素人目にも明らかだった。



オアシスで水浴びをする、ゾウの群れはめちゃ平和そうに見える。



数年前までは、たくさんいたというシマウマやキリン。
餌がない場所から、餌のある場所に移動するのは当然のことだが、
公園の外ではシマウマが家畜のための牧草地を荒らして、問題になっているという。


シマウマがいなくなれば、それを食べる肉食獣も困っているはず。
アニメの見過ぎで、動物を擬人化したかわいらしいキャラクターになれてしまい、
うっかり忘れていたが、
肉食獣にとって、草食動物は友達じゃない。
餌だ。


トムソンガゼルとジャッカル。

ジャッカルさんは、のんびりとトムソンガゼルを眺めているように見えるが、
実は、隙をうかがっている。



ハンターの鋭さは全く感じられない、
きつねちゃん風のジャッカルさんだが、
のほほんとした風情も、トムソンガゼルを油断させるのに役立つのかもしれない。

車を止めて、しばらく、ジャッカルの動きを見守っていたが、
行動に出る気配がないので、車を走らせ、別の動物を探した。

その後2時間ほどドライブを続けたけれど、
結局、珍しい動物との出会いはなかった。
それでも、静かなドライブはのんびりと楽しかった。
来た道をゆっくり走って、ロッジへと戻る。

さきほど水浴びをしていたゾウも、帰路についているようだ。


身体は、はんぶん、乾いたようだ。

じゃあね、おでたちもロッジに帰るよ、とゾウに手を振り、
再び車を走らせる。

しばらくして、
「ジャッカルがいい仕事をしたらしい。」
ドライバーさんが指さす方を見ると、


さっきのジャッカルが、なんか食べてた。

草の陰になって、ジャッカルさんの餌食ははっきり見えないが、
開た窓から、ジャッカルさんが堅いものをかじる音がばりばりと聞こえてくる。

それを聞きながら、
「おでもお腹がすいたー。」
と、思った、ケニア3日目。
そろそろサファリにも慣れてきた。

（つづく）

コメント 5

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1日2回のサファリって結構体力的にキツくなかった？
って、お年寄り発言でした。（苦笑
ゲームミートは、食べたかな？

ナミビアね、
現地集合解散（ウィントフック）のツアーで行きました。
ウィントフック滞在ホテルへの送迎付きだったよ。
荷物はまだつかないし、パソコンは壊れてしまってで、
詳しい資料がまったく残ってないんだけど、
SWA SAFARISというトコロのものです。
ネットで調べて、メールでコンタクトをとって、
申し込みをしました。
ロッジツアーだけでなく、キャンプツアーもあるよ。
私たちはニッポンジン（笑）なので、7日のツアーでした。
たぶん、これ。
http://swasafaris.com/tours/guided/swas7.php

一緒だったドイツ人の1組は、
その後、同じ会社のツアーでボツワナに、
1組はまだ未定でしばらく海沿いの町にいると話していました。
どちらも、南アで遊んでからツアーにこられました。
私たちも、ツアー前後は南ア滞在しました。

なにはともあれ、必要ないかもしれません（笑）が、参考までに。
http://www.swasafaris.com/
by きむたこ (2011-01-13 11:02) 

ジャッカルがトムソンガゼルを食べたのかな？
弱肉強食の世界だもんね。
２，３年前にヒットした映画（題名が出てこないです）の予告編で、その辺のシビアなところをもろに撮影していました。
最初、観るのはつらいけど、そのうち見なれてくるっていうか。。。
アカプルコで生の闘牛みたけど、最初は牛が可哀相で目をそむけてたのに、だんだん面白くなってきたもの。
だから、「お腹すいたー。」っていうの、よく分かる。
by 柴犬陸 (2011-01-14 01:41) 

きむたこちゃん＞どうもありがとーーーー！！
ナミビアの旅行について、いつかきむたこちゃんに聞きたかったんだけど、
ブログクルーザーのない今、どうやって聞いたらいいのかなあと考えていたのだー。
ナミビアは遠いけど、こっちにいる間に行けたらいいなあ。
せっかくいただいた、情報、無駄にしないぞー！
サファリ、歩いてるわけじゃないのにね、正直、疲れた。
おで、ヨボヨボだからｗ
旅行中は興奮状態なので、頑張れたけど、
うちにかえってから、疲れがどっとでたし。
そして、なぜか帰宅後、お腹の調子がおかしくなったんだ。
たぶん、緊張が解けたからだと思う。

柴犬陸さん＞ええ、トムソンガゼルさんは、たべられてました。
でも、これは、まだ全然やさしい場面なんです・・。
闘牛！最後、死んだ牛がざざざーっと運ばれていくとき、
深くて重いことを考えませんでしたか？
観た後も、しばらくお腹にずずーんとくる感じの。
でも、おで、実は闘牛すき。
闘牛士の衣装やポーズ、途中で道化の闘牛士がでてくるあたり、
ちょっと歌舞伎っぽいなあと思うんです。
って、なぜか闘牛を熱くかたる、おでｗ
by misso (2011-01-14 06:23) 

こころなしか、ジャッカルのお腹がふっくら。
自然淘汰がなされないと、〇〇だらけになっちゃうと納得。
ヨボヨボが保護されるのは人間だけか。有り難いこと。
by よっきー (2011-01-14 16:48) 

よっきーさん＞ほんとだ！ジャッカルのお腹がふっくら！！
肉食獣って、毎日なにか食べる訳じゃなくて、
２，３日ぶんを一気に食べて、あとは何も食べないそうで、
このトムソンガゼルはたぶん、３日ぶん？
人間は情があるからー。
動物はヨボヨボになった仲間を助けたりは、しなさそう・・・。
by misso (2011-01-20 06:46)