でっかくなるはなし [ケニア旅行]
おとっつあん出張中の現在。
我が家にいる生き物は、
おでと、
パギラちゃん。
かわいがって育てているつもりだが、もひとつ成長しない。
わっさわっさと葉が繁って、できれば、ちょっと困っちゃうくらいでっかくなって欲しいが、
そうはいかない。
正直、おもしろみにかける。
ああ、サボ子さんは、おもしろくてかわいかった。
東京の家で育てていた、サボ子さん。
サボ子さんは、あり得ない場所から枝を伸ばして、何度もおでの度肝を抜いてくれた。
里子になった現在は、大事に育てていただいて、さらに健やかに成長中。
これは、去年の夏、送っていただいたお写真。
健康そのもの。
そもそも、サボ子さんは巨大に育つポテンシャルを秘めている。
ユーフォルビア、という多肉植物のなかの、
大雲閣、という種類だ。
いかにも大きくなりそうな、お名前。
そして、実際、大雲閣は兆大きくなる。
おでは、知っている。
このくらい、大きくなる。
ケニアで、見た。
3階建ての建物くらい、でっかかった。
(おしまい)
我が家にいる生き物は、
おでと、
パギラちゃん。
かわいがって育てているつもりだが、もひとつ成長しない。
わっさわっさと葉が繁って、できれば、ちょっと困っちゃうくらいでっかくなって欲しいが、
そうはいかない。
正直、おもしろみにかける。
ああ、サボ子さんは、おもしろくてかわいかった。
東京の家で育てていた、サボ子さん。
サボ子さんは、あり得ない場所から枝を伸ばして、何度もおでの度肝を抜いてくれた。
里子になった現在は、大事に育てていただいて、さらに健やかに成長中。
これは、去年の夏、送っていただいたお写真。
健康そのもの。
そもそも、サボ子さんは巨大に育つポテンシャルを秘めている。
ユーフォルビア、という多肉植物のなかの、
大雲閣、という種類だ。
いかにも大きくなりそうな、お名前。
そして、実際、大雲閣は兆大きくなる。
おでは、知っている。
このくらい、大きくなる。
ケニアで、見た。
3階建ての建物くらい、でっかかった。
(おしまい)
今日、何食べた? [ドイツ生活]
おとっつあんが、出張で日本に行っている。
ここんとこ、日本はずいぶんと寒いというはなし。
東京では、雪が降ったらしい。
ドイツは最近、春のような陽気が続いている。
日照時間も長くなって、非常に快適だ。
だから、うらやましくなんかない。
つかの間の一人暮らし。
夕飯のメニューに頭を悩ませなくていいし、好きなだけ戦国武将ゲームで遊べる。
実に気楽だ。
ぜんぜん、うらやましくない。
おとっつあんから無事を知らせる、電話があった。
「今日、何食べた?」
聞かなきゃいいんだが、聞かずにいられない。
焼き肉を食べた、と言う。
ふーん、と思う。
「おいしかった?」
聞かなきゃいい、本当に聞かなきゃいいものを。
しかし、おとっつあんは、しょうもないことをもごもご言うばかり。
ピンときた。
兆、うまかったんだ。
間違いない。
もごもごしたのは、おでに後ろめたいからだ。
おでが愛してやまない、特上ロースを食べたに違いない。
鉄板に一枚ずつそっと載せ、焼きすぎぬようにじっと見守り、
よきところで、ひっくり返して15秒。
よし、今だ!と、鉄板から引きはがし、
小皿に満たされた、やや甘めのたれにさっと浸して、
すぐさま、口へとはこぶ。
前歯で肉の感触を楽しんでから、ほおばるのだが、
ほどよくサシが入った霜降りの肉は、数回かんでやっただけで、
あっという間にとろけてしまったに、ちがいない!
でも、おでだってソーセージをつまみにビール飲んで、
戦乱の世の天下統一を目指すんだ。
なんてきままで、すてきなんだ。
うらやましくない、うらやましくない、ぜんぜん!
と、思ったら、冷蔵庫のビールが切れていた。
買いに行こうかと思ったら、雨降ってきた。
(おしまい)
ここんとこ、日本はずいぶんと寒いというはなし。
東京では、雪が降ったらしい。
ドイツは最近、春のような陽気が続いている。
日照時間も長くなって、非常に快適だ。
だから、うらやましくなんかない。
つかの間の一人暮らし。
夕飯のメニューに頭を悩ませなくていいし、好きなだけ戦国武将ゲームで遊べる。
実に気楽だ。
ぜんぜん、うらやましくない。
おとっつあんから無事を知らせる、電話があった。
「今日、何食べた?」
聞かなきゃいいんだが、聞かずにいられない。
焼き肉を食べた、と言う。
ふーん、と思う。
「おいしかった?」
聞かなきゃいい、本当に聞かなきゃいいものを。
しかし、おとっつあんは、しょうもないことをもごもご言うばかり。
ピンときた。
兆、うまかったんだ。
間違いない。
もごもごしたのは、おでに後ろめたいからだ。
おでが愛してやまない、特上ロースを食べたに違いない。
鉄板に一枚ずつそっと載せ、焼きすぎぬようにじっと見守り、
よきところで、ひっくり返して15秒。
よし、今だ!と、鉄板から引きはがし、
小皿に満たされた、やや甘めのたれにさっと浸して、
すぐさま、口へとはこぶ。
前歯で肉の感触を楽しんでから、ほおばるのだが、
ほどよくサシが入った霜降りの肉は、数回かんでやっただけで、
あっという間にとろけてしまったに、ちがいない!
でも、おでだってソーセージをつまみにビール飲んで、
戦乱の世の天下統一を目指すんだ。
なんてきままで、すてきなんだ。
うらやましくない、うらやましくない、ぜんぜん!
と、思ったら、冷蔵庫のビールが切れていた。
買いに行こうかと思ったら、雨降ってきた。
(おしまい)
スーパー怠惰人 [ドイツ生活]
テレビで、むかーしのドラゴンボールが始まった。
悟空は子どもで、しっぽが生えてる。
なつかしい、えらくなつかしい。
でも、主題歌が日本のと違う。
だからいつも、すこし物足りないのか、
番組終了後は、
ちゃーらーへっちゃらー、の歌を歌わずにいられない。
歌っていると、探偵コナンが始まる。
最初をしらないので、
コナンはいったい何者なんだろう、といつも思う。
ときどき大人の声で喋ったり、違う名前を名乗ったりしている。
なぞだ。
今度検索してみよう、といつも思って、
いつも、忘れる。
コナンが終わるとチャンネルをかえる。
ワンピースが他局ですぐさま始まるので、いそがしい。
毎日、2本立てのワンピース。
2話目を見ていると、いつも眠くなってしまい、いつの間にか寝てしまう。
そして起きたら、いつも5時になっていて、めちゃびっくりしてしまう、
そんな日が、週に、いちにちふつか。
(おしまい)
悟空は子どもで、しっぽが生えてる。
なつかしい、えらくなつかしい。
でも、主題歌が日本のと違う。
だからいつも、すこし物足りないのか、
番組終了後は、
ちゃーらーへっちゃらー、の歌を歌わずにいられない。
歌っていると、探偵コナンが始まる。
最初をしらないので、
コナンはいったい何者なんだろう、といつも思う。
ときどき大人の声で喋ったり、違う名前を名乗ったりしている。
なぞだ。
今度検索してみよう、といつも思って、
いつも、忘れる。
コナンが終わるとチャンネルをかえる。
ワンピースが他局ですぐさま始まるので、いそがしい。
毎日、2本立てのワンピース。
2話目を見ていると、いつも眠くなってしまい、いつの間にか寝てしまう。
そして起きたら、いつも5時になっていて、めちゃびっくりしてしまう、
そんな日が、週に、いちにちふつか。
(おしまい)
マサイ族の村のはなし [ケニア旅行]
旅行中、たびたびマサイのひとに会った。
ケニアにはネイチャーガイドとして働いている、マサイのひとが少なくない。
アンボセリのロッジには、マサイ族の25歳、「ケリカくん」がいて、
会えばかならず、すこしおしゃべりをした。
今日のゲームドライブはどうだった?とか、他愛もない内容だけれど、
赤い布を着て、成人の儀式のために抜けた前歯の、
遠い世界に住むひとと話すのは楽しかった。
夜、ロッジの庭で催された、
ケリカくんプロデュースのマサイのダンスは格好よかった。
最初、彼らは姿を見せない。
たき火のむこうの、真っ暗な木陰から声だけが聞こえる。
ヒーヒーーーヒーーヒーーー
そのきーんと高い音は、人の声とは思えない。
右の方から、左の方から、なんだか、後ろからも聞こえる気がする。
どこにいるんだろう、と、すこし怖くなった頃、
ジャンプしながら赤い衣装のマサイダンサーズが登場。
最初のダンスは、歓迎の踊り。
ケリカくんの解説で、知る。
マサイの男の魅力はジャンプの高さで決まるそうだ。
「ジャンプ競争の踊り」で見た、ジャンプは確かにとても高い。
皆で一列に並んで歌を歌うなか、ひとりずつ前に出てジャンプしてみせる。
しかしながら、むき出しの脛のとんでもない細さにばかり目がいってしまい、
ジャンプが高いからといって、ステキだ、とは思わない。
おではマサイの女でないので、しかたないことだ。
ジャンプを写したら、ぶれるのも、しかたないことだ。
そんなちょっとした、マサイ族との交流で、じゅうぶん満足していたのだが、
最終日におでたちは、マサイ族の村を訪れることになった。
昼食後マサイマラから直接ナイロビ空港へ向かったら、
深夜のフライトまで時間がありすぎる。
「もし、興味があるんだったら、マサイの村にでも行きますか?」
という、ドライバーさんの提案だった。
「もし、興味があるんなら、ですよ。」
付け足したのが、すこし気になったのだけれど。
ケニアにはネイチャーガイドとして働いている、マサイのひとが少なくない。
アンボセリのロッジには、マサイ族の25歳、「ケリカくん」がいて、
会えばかならず、すこしおしゃべりをした。
今日のゲームドライブはどうだった?とか、他愛もない内容だけれど、
赤い布を着て、成人の儀式のために抜けた前歯の、
遠い世界に住むひとと話すのは楽しかった。
夜、ロッジの庭で催された、
ケリカくんプロデュースのマサイのダンスは格好よかった。
最初、彼らは姿を見せない。
たき火のむこうの、真っ暗な木陰から声だけが聞こえる。
ヒーヒーーーヒーーヒーーー
そのきーんと高い音は、人の声とは思えない。
右の方から、左の方から、なんだか、後ろからも聞こえる気がする。
どこにいるんだろう、と、すこし怖くなった頃、
ジャンプしながら赤い衣装のマサイダンサーズが登場。
最初のダンスは、歓迎の踊り。
ケリカくんの解説で、知る。
マサイの男の魅力はジャンプの高さで決まるそうだ。
「ジャンプ競争の踊り」で見た、ジャンプは確かにとても高い。
皆で一列に並んで歌を歌うなか、ひとりずつ前に出てジャンプしてみせる。
しかしながら、むき出しの脛のとんでもない細さにばかり目がいってしまい、
ジャンプが高いからといって、ステキだ、とは思わない。
おではマサイの女でないので、しかたないことだ。
ジャンプを写したら、ぶれるのも、しかたないことだ。
そんなちょっとした、マサイ族との交流で、じゅうぶん満足していたのだが、
最終日におでたちは、マサイ族の村を訪れることになった。
昼食後マサイマラから直接ナイロビ空港へ向かったら、
深夜のフライトまで時間がありすぎる。
「もし、興味があるんだったら、マサイの村にでも行きますか?」
という、ドライバーさんの提案だった。
「もし、興味があるんなら、ですよ。」
付け足したのが、すこし気になったのだけれど。
ナクル湖のはなし [ケニア旅行]
ナイバシャ湖で2泊したあと、向かったのはナクル湖。
フラミンゴで有名な湖だが、
お写真をご覧になっていただけばわかるように、
いない。
「いるときは、たくさんいる」
とは、ドライバーさんの談である。
湖面がピンクに見えるほど、たくさんのフラミンゴが、いるときは、いるらしい。
フラミンゴで有名な湖だが、
お写真をご覧になっていただけばわかるように、
いない。
「いるときは、たくさんいる」
とは、ドライバーさんの談である。
湖面がピンクに見えるほど、たくさんのフラミンゴが、いるときは、いるらしい。